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学資保険に入らなかった理由|年収400万家庭が「インフレ負け・毒にも薬にもならない」と判断してジュニアNISAだけにした話
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学資保険に入らなかった理由|年収400万家庭が「インフレ負け・毒にも薬にもならない」と判断してジュニアNISAだけにした話

2026-05-11

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結論:我が家は学資保険に入らなかった

子供が2人いますが、学資保険には1円も払っていません

教育費の準備は ジュニアNISA一本でやってきて、2027年から始まる「子どもNISA」へ移行する予定です。

「子供が生まれたら学資保険」という日本の常識を疑った理由はシンプルで、

  • 学資保険はインフレに負ける
  • 保障としても運用としても中途半端毒にも薬にもならない

この2点に尽きます。

この記事では、年収400万家庭でなぜ学資保険を選ばなかったか代わりに何をしているかを、数字と実体験で正直に書きます。


我が家の状況(前提条件)

項目 内容
家族構成 夫婦+小学生・幼児(4人)
年収 本業約400万円
教育費の準備方法 ジュニアNISA(移行後は子どもNISA)
投資対象 eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)中心
学資保険 加入なし
死亡保障 掛け捨て生命保険1本に集約済み

そもそも学資保険って何?「保険 + 投資の抱き合わせ商品」

学資保険を比較する前に、仕組みを正しく理解することが大事です。「子供のために自動で貯まる魔法の商品」ではありません。

学資保険の中身を分解すると

毎月払っている保険料は、ざっくりこう分かれています:

月額保険料 = 死亡保障コスト + 積立金 + 保険会社の手数料
              ↓                ↓               ↓
         親に万が一あった    保険会社が       運用コスト
         時の保障            安全資産で       営業利益
                            運用             人件費

つまり、「定期保険」と「低利回りの積立預金」を1つにまとめた商品が学資保険です。

この構造の何が問題か

機能 学資保険(抱き合わせ) バラ売り(我が家の方法)
保障部分 月数千円分・割高 掛け捨て死亡保険:月1,000〜3,000円で大きな保障
運用部分 年0.3〜0.5%(保険会社が安全運用) NISAインデックス:年5〜7%期待
手数料 商品全体に乗ってる(不透明・契約書に明記されない NISA信託報酬0.05%程度(明示・透明)
流動性 途中解約で大幅元本割れ いつでも売却可能
税制優遇 生命保険料控除(最大4万円) NISA運用益が完全非課税

学資保険の「見えない手数料」がクセモノ

NISA・投資信託は「信託報酬○○%」と公式に明記されているので、コストが透明です。

一方、学資保険には「手数料」という項目が契約書に書かれていないことがほとんどですが、実際には付加保険料として:

  • 保険会社の運用コスト
  • 営業マンの人件費・代理店手数料
  • 営業利益

——これらが月額保険料に「見えない形で」上乗せされています。

手数料がゼロ」なのではなく、「手数料が表示されない構造」だと理解した方が正確です。返戻率108%という数字は、これらの手数料を全部引いた**「最終的な手取り」**でしかなく、もし手数料がなければ運用利回りはもっと高かったはずです。

「1つで便利」の裏にある割高さ

学資保険は「1商品で保障も運用もできる便利さ」を売りにしています。確かに考える手間は省けます。

ただし便利さと引き換えに、

  • 保障は割高で中途半端
  • 運用は低利回り
  • 手数料は不透明
  • 解約しにくく身動きが取れない

——この4重苦を背負うことになります。これが「毒にも薬にもならない」と感じた理由です。

保険は保険、運用は運用、別々で買う」というシンプルな考え方の方が、家計の自由度も高く、リターンも大きいというのが我が家の結論です。


なぜ学資保険に入らなかったか

理由①:インフレに確実に負ける

ここが一番大きい理由です。

学資保険の典型的な返戻率は、

  • 18年満期で 105〜108%
  • 年利換算すると 約0.3〜0.5%

一見「元本割れしないし、ちょっと増える」ように見えます。でも、インフレを考慮すると実質目減りします

インフレシミュレーション

仮に年2%のインフレが18年続いた場合:

項目 金額
現在の100万円 100万円
18年後の物価(年2%インフレ) 約143万円相当の価値が必要
学資保険の18年後(返戻率108%) 108万円
実質購買力 約75万円相当(25%目減り)

つまり、100万円預けて18年後に「実質75万円」になるのが学資保険です。「元本保証」と言いながら、インフレ調整後では確実に元本割れする金融商品です。

一方、ジュニアNISA(インデックス積立)の場合

S&P500やオルカンの歴史的平均リターンは年7%程度(過去30年の実績)。

項目 金額
現在の100万円 100万円
18年後の名目価値(年7%複利) 約344万円
18年後の物価(年2%インフレ) 143万円相当
実質購買力 約240万円相当(2.4倍に増加)

学資保険と比べると 3倍以上の差。教育費という「18年後に必要なお金」を準備するなら、長期インデックス積立の方が圧倒的に合理的です。

てつや

てつや(アラフォーリーマン)

「学資保険は元本保証で安心」って言われるけど、インフレ調整するとマイナス。ここを認識してない人が多すぎる。

理由②:保障も運用も中途半端=毒にも薬にもならない

学資保険には「契約者(親)に万が一があったら以後の保険料免除+満期金は出る」という保障機能がついています。

これが唯一の独自価値ですが、よく考えると:

  • 保障部分 → 掛け捨て生命保険なら、はるかに安く同じ保障が買える
  • 運用部分 → ジュニアNISA(インデックス投資)の方が圧倒的に増える

つまり学資保険は、

  • 保障としては割高
  • 運用としては低リターン

「中途半端な抱き合わせ商品」 です。それぞれを別商品で揃えた方が、保障も厚く、運用利回りも高くなります。

我が家の代替案

機能 学資保険 我が家の代替
親に万が一の保障 学資保険に内包 掛け捨て死亡保険(メットライフ)
教育費の積立 18年で108% ジュニアNISA(年7%目安)
合計コスト 1商品で割高 2商品で安く・高利回り

詳しい保険の見直しは 保険を掛け捨て1本に整理した話 にまとめています。


学資保険のメリットも公平に書く

否定一辺倒は不公平なので、学資保険のメリットもちゃんと書きます。

メリット

  • 強制的に積み立てられる(自動引き落とし、解約しにくい)
  • 元本割れしにくい(名目上)
  • 生命保険料控除の対象になる(年間最大4万円程度の所得控除)
  • 契約者死亡時の保障がついている

デメリット

  • インフレに弱い(名目元本保証 ≠ 実質元本保証)
  • 流動性が低い(途中解約で大幅に元本割れ)
  • 保障と運用の二兎を追って中途半端
  • 金利上昇局面では相対的に不利

こういう人には向いている

  • 投資が絶対に怖い・元本割れの可能性すら受け入れたくない人
  • 自分で積立投資を続ける自信がない人
  • 保険会社の商品で全部完結させたい人

逆に「インフレリスクを理解していて、長期で複利を活かしたい人」には向きません。


ジュニアNISA→子どもNISA(2027)で何をしているか

現在のスタイル

項目 内容
口座 楽天証券のジュニアNISA口座(2人分)
投資対象 eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン) 中心
積立額 子供1人あたり月1〜2万円
引き出しタイミング 大学入学〜在学中
期待利回り 年5〜7%目安

なぜオルカンか

  • 全世界に分散 → 特定国の経済リスクを軽減
  • インフレ追従性が高い(株式の長期リターンはインフレを上回る)
  • 手数料が極めて低い(信託報酬0.05%程度)
  • 18年運用なら歴史的にプラスになる確率が高い

2027年「子どもNISA」スタートで何が変わるか

ジュニアNISAは2023年で新規拠出が終了しましたが、2027年から「子どもNISA」(仮称)が始まる予定です。

詳しくは 子どもNISAは2027年からどうなる?インフレ時代の準備ジュニアNISA→子どもNISA(2027)の使い方を整理 にまとめています。

てつや

てつや(アラフォーリーマン)

学資保険にお金入れる人は多いけど、その分をオルカンに18年積み立ててたら全然違う結果になってたはず。「投資が怖い」より「インフレに目減りする方が怖い」って気づいてほしい。


学資保険 vs ジュニアNISA・我が家の判断基準

こう考えて学資保険を蹴った

  1. 元本保証=安全という幻想を捨てた

    • 名目上の元本は保証されても、実質購買力は減る
    • 18年スパンでは「リスクを取らないリスク」の方が大きい
  2. 保障と運用は分けて持つ

    • 保障は掛け捨て生命保険で安く
    • 運用はインデックスNISAで効率的に
    • 抱き合わせ商品は基本的に割高
  3. 流動性を確保

    • ジュニアNISAは口座は子供名義だが、運用は親が判断
    • 学資保険のように「途中解約で大損」というロックがない
  4. 税制優遇を最大化

    • NISA口座は 運用益が非課税
    • 学資保険は満期金に税金がかかる場合あり

「我が家にはジュニアNISA」と決めた瞬間

インフレ計算をしたときです。「108%×18年 vs 344%×18年」を見比べて、もう答えは出ていました。


正直に書く:ジュニアNISA(株式投資)のリスクもゼロじゃない

ここはフェアに書きます。ジュニアNISA・株式投資にも元本割れリスクは確実にあります

「学資保険はインフレに負ける」と書きましたが、ジュニアNISA(株式インデックス)は単純な元本割れもあり得る。これは事実です。

1. 株式市場は短期的には大きく下落する

2008年のリーマンショック級の暴落が18年間で1〜2回起きる可能性は十分あります。「子供の入学金が必要なタイミングで暴落」というリスクもゼロではない。

我が家の対策

  • 大学入学が近づく5年前くらいから、徐々に現金比率を上げる(リバランス)
  • 全額をリスク資産にしない、半分は現金や債券で持つ
  • 暴落しても長期で戻ることを信じて狼狽売りしない

2. 自分で積立を続ける必要がある

学資保険のような「自動引き落とし」「解約しにくい縛り」はないので、自己管理が必要です。

我が家の対策

  • 証券口座から自動積立を設定(毎月決まった日に自動買付)
  • 値動きを見ない。月1回くらいざっくり残高だけ確認
  • 暴落時にむしろ買い増す覚悟を事前に決めておく

3. 子供名義のNISAは運用判断が親

ジュニアNISAも子どもNISAも、口座は子供名義ですが、運用判断は親がします。これは責任もあるが、自由度も高い。


そもそも論:「短期で使うお金」は投資に回さない

ここがお金の管理で一番大事な原則です。

短期的に使う予定のお金は、投資ではなく現金で確保しておくべきです。

お金の置き場所は「時間軸」で決める

使うタイミング 置き場所 理由
1〜2年以内(生活費・突発出費) 現金・普通預金 いつでも動かせる
3〜5年以内(車・リフォーム) 定期預金・個人向け国債 元本割れリスクを避ける
5〜10年(短期目標) 半分現金・半分インデックス 中間バランス
10年以上(教育費・老後) NISAインデックス中心 長期で複利を効かせる

子供がもうすぐ大学に入る、小学校入学のランドセル代がいる——みたいな短期で使うお金を株式投資に入れるのは、暴落タイミングと重なるとアウトです。

我が家のルール

  • 教育費の長期分(10年以上先)→ ジュニアNISAでオルカン積立
  • 教育費の短期分(入学金・受験費用など)→ 現金で別枠確保
  • 生活防衛資金(半年〜1年分)→ 完全に現金で別途キープ

現金で持つお金」と「投資に回すお金」を目的別に分けて管理することで、暴落時にも狼狽売りせず済みます。

学資保険を批判してきたけど、本質はここ

「学資保険 vs ジュニアNISA」の議論より、もっと大事な原則は:

「いつ使うか」で置き場所を決める

短期出費なら現金、長期準備ならインデックス積立。学資保険はこの軸で見ると、運用利回りが低すぎて長期に向かず、流動性も低くて短期にも向かない——どっちつかずなんです。

これが「毒にも薬にもならない」の正体です。


まとめ:年収400万家庭の現実的な選択

整理すると、

  • 学資保険はインフレに負ける(18年スパンで実質目減り)
  • 保障と運用は別商品で持つ方が合理的
  • ジュニアNISA→子どもNISAで長期インデックス積立がベスト
  • ただし暴落耐性と自己管理は必要

子供が生まれたら学資保険」という思考停止を、一度疑ってみる価値はあると思います。

年収400万でも、

  • 副業で収入軸を増やす
  • 固定費を削減して投資余力を作る
  • NISAで非課税の複利を効かせる
  • インフレに負けない資産で教育費を準備

この組み合わせで、学資保険なしでも子供の教育費は十分準備できるというのが我が家の結論です。

てつや

てつや(アラフォーリーマン)

FXで100万溶かした自分が言うのもなんだけど、**長期インデックス積立だけは別物**。コツコツやってる人ほど報われる。学資保険に入る前に、一度ちゃんと数字で比較してほしい。


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注意事項: 本記事は2026年時点の体験談・私見です。投資には元本割れのリスクがあり、過去のリターンは将来を保証するものではありません。学資保険・NISA・生命保険の選択は個々の収入・家族構成・リスク許容度によって最適解が異なります。実行の前には必ずご自身で各商品の公式情報・約款をご確認のうえ、必要に応じてFP(ファイナンシャルプランナー)への相談を検討してください。

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