
HEMSとは?何ができる?太陽光の家で5年分のデータを見てきた我が家が実画面で解説
2026-08-14

この記事を書いた人:てつや40歳会社員・妻と子ども2人
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結論:HEMSは「家の電気の家計簿」です
先に結論を言います。
HEMS(ヘムス)とは、家の電気の動きを全部数字で見える化する装置です。 Home Energy Management System(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)の略で、要するに家の電気の家計簿だと思ってください。
太陽光発電のある我が家の場合、HEMSでこれが全部見えます。
| 見えるもの | 意味 |
|---|---|
| 発電 | 太陽光がいま・今日・今月どれだけ電気を作ったか |
| 消費 | 家全体でどれだけ電気を使ったか |
| 買電 | 電力会社からいくら分買ったか |
| 売電 | 余った電気をいくら分売ったか |
| 蓄電池の充放電・残量 | 電池にどれだけ貯めて、どれだけ使ったか |
我が家は太陽光2.2kW+蓄電池6.5kWh付きの中古住宅に住んでいて、このブログで公開してきた「5年分の実測データ」は、全部このHEMSから取った数字です。この記事では、実際の画面を見せながら「HEMSで何ができるのか」「5年使って何が分かったのか」を解説します。
てつや(アラフォーリーマン)
正直、引っ越してくるまで「HEMS」って言葉すら知らなかった。でも今は、家の設備でいちばん見てる画面かもしれない。
我が家のHEMS:実際の画面はこんな感じ
我が家のHEMSは、前の持ち主が2021年5月に太陽光・蓄電池と一緒に設置したものです。機器としては、計測・操作ユニット(長州産業 MHCS-M02A・オムロン製)と、壁掛けのタブレット型モニターの組み合わせです。
モニターのホーム画面がこれです。

この1画面で、いま家の電気がどこからどこへ流れているかが分かります。この写真の瞬間だと、
- 太陽光が0.2kW発電中(曇りの日でした)
- 電力会社から2.8kW買電中
- 家の消費は0.6kW
- 余りの2.3kWで蓄電池を充電中(残量19%)
という状態です。「電気の流れが矢印で動いて見える」ので、子どもでも直感的に分かります。
年間の実績画面はこうです。

年・月・日・時間ごとに、発電・売電・買電・消費の実績が全部さかのぼれます。 このブログの太陽光記事の数字は、この画面を1つずつ確認して転記したものです。
HEMSで実際にできること5つ
5年分のデータを見てきた立場で、「これは役に立った」という順に挙げます。
① 電気代が高い月の「犯人」が分かる
「今月電気代高いな」と思ったとき、HEMSで日別・時間別に見ると原因が特定できます。我が家の場合、冬の買電が夏の5倍(1月453kWh vs 5月94kWh)あることが分かって、電気代の見直しにつながりました。
② 太陽光が「ちゃんと働いているか」を監視できる
発電量を年単位で比較すれば、パネルの劣化や故障に気づけます。我が家は5年分を比較して劣化2%未満という結論が出ました(詳しくはパネル劣化の実測記事へ)。逆に、発電量が急に落ちたらパワコンの故障を疑うサインになります。
③ 蓄電池の働きぶりが数字で分かる
充電量と放電量が記録されるので、「蓄電池が実際どれだけ働いているか」が分かります。我が家の5年実測では往復効率77%・1日平均2.4kWhでした。カタログでは分からない蓄電池のリアルな稼働量は、HEMSがないと一生分かりません。
④ 停電・災害時の備えに使える
台風が来る前に蓄電池を満充電にする操作も、HEMSのモニターからできます。我が家が台風接近時に強制満充電にしたときも、この画面で残量を見ながら操作しました。
⑤ 節電が「我慢」から「ゲーム」になる
数字が見えると、家族の意識が変わります。「今日は自家消費だけで回ってる」が見えるだけで、ちょっと嬉しい。我が家の自家消費率が5年で67%→90%まで上がったのは、正直HEMSで見える化されていたことが大きいです。
てつや(アラフォーリーマン)
太陽光を「つけっぱなしで放置」してる家、実はすごく多いと思う。HEMSの画面をたまに見るだけで、元が取れてるかどうか自分で判断できるようになるよ。
中古住宅で引き継ぐと「前の住人のデータ」まで残っている
ここは中古住宅を検討している人に、ぜひ知っておいてほしい話です。
我が家のHEMSには、前の持ち主が設置した2021年5月から、我が家が引っ越してくる2023年5月までの2年分のデータが、消えずにそのまま残っていました。
これが何を意味するかというと、
- 設備の「健康診断書」が付いてくる:設置初年度からの発電量が見えるので、「この太陽光はちゃんと働いているか」を購入前後に確認できる
- 劣化の判定に使える:初年度の発電量という比較基準が残っているから、我が家は「5年で劣化2%未満」と言い切れました
- 家の電気代のクセが分かる:前の住人時代の消費量から、この家の断熱や日当たりの実力がなんとなく見えます
太陽光付きの中古物件を内見するなら、「HEMSはありますか?データは残っていますか?」と聞いてみてください。設備の状態を自分の目で確かめられる、数少ない手段です。我が家の設備引き継ぎの全記録も参考にどうぞ。
HEMSの注意点:万能ではない
5年使った上で、正直に書いておきます。
- HEMS単体では1円も節約されない:見える化するだけの装置です。数字を見て動く人がいて、初めて意味があります
- 細かすぎる数字は追わなくていい:日々の変動に一喜一憂すると疲れます。月1回、月別画面を眺めるくらいがちょうどいいです
- 機種によって見られる範囲が違う:我が家のように太陽光・蓄電池とセットの一体型もあれば、分電盤に後付けして家電ごとの消費まで見えるタイプもあります
- Wi-Fi接続の設定情報は大切に:本体ラベルに接続情報が書かれていることがあります。写真をSNSに上げるときは写り込みに注意してください
これから太陽光・蓄電池を入れる人へ
新しく太陽光や蓄電池を設置する場合、HEMS(またはモニター)は最初からセットになっていることがほとんどです。あえて意識して選ぶものではなくなってきていますが、見積もりの段階で、
- モニターで何が見えるか(発電だけか、蓄電池・消費まで見えるか)
- データが何年分残るか
- スマホアプリで見られるか
を確認しておくと、あとで「見たい数字が見えない」を防げます。
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対象は東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬の持ち家戸建て(1981年以降着工)です。
まとめ:数字が見えると、太陽光は2倍楽しい
- HEMSは家の電気の家計簿。発電・消費・売電・買電・蓄電が全部数字で見える
- 電気代の犯人捜し、パネルの劣化チェック、蓄電池の実働確認、災害への備え——5年使って役に立った場面は全部「数字が残っていたから」
- 中古住宅なら前の住人のデータごと引き継げることがある。内見で「HEMSありますか?」は聞く価値あり
- ただし見える化するだけの装置。数字を見て動いて、初めて元が取れる
このブログの太陽光・蓄電池記事の数字は、すべてこのHEMSの画面から取っています。「実測データって、どうやって取ってるの?」の答えがこの記事でした。
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注意事項: 本記事は2026年8月時点の、我が家の機器(長州産業のHEMS)での体験談です。HEMSの機能・画面・データ保存期間はメーカー・機種によって異なります。導入・買い替えの際は、必ず各メーカーの公式情報をご確認ください。
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