太陽光の家の実測ノート
2025年10月以降に太陽光を付けた家は、5年目から売電8.3円|新しいFITで蓄電池がいつ効くか、5年分の実測で計算した
太陽光蓄電池卒FIT売電

2025年10月以降に太陽光を付けた家は、5年目から売電8.3円|新しいFITで蓄電池がいつ効くか、5年分の実測で計算した

2026-09-25

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てつや

この記事を書いた人:てつや40歳会社員・妻と子ども2人

  • 🏠 築3年で買った中古戸建て(2020年築)×太陽光2.2kW+蓄電池6.5kWh|5年分のHEMS実データを公開中
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結論:新しい制度では、5年目から「卒FIT」がやってくる

2025年10月から、家庭用の太陽光(10kW未満)の売電の値段が変わりました。資源エネルギー庁の価格表では、こうなっています。

売電を始めた時期 売電の値段(1kWhあたり) 期間
2025年4〜9月 15円 10年間
2025年10月〜2026年度 最初の4年:24円 → 5〜10年目:8.3円 10年間
2027年度 まだ決まっていない −

出典:資源エネルギー庁「買取価格・期間等(2026年度以降)」(2026年9月確認)

5年目からの8.3円は、卒FIT後の売電とほぼ同じ値段です(東京電力の卒FIT後の買い取りは8.5円)。つまり、これから太陽光を付ける家は、10年待たずに、5年目で卒FITと同じ状態になるということです。

我が家の5年分の実測で計算すると、蓄電池の得はこう変わります。

売電の値段 蓄電池が1kWh出すごとの得 1年の得(我が家の放電量で)
24円(新制度の最初の4年) 約1.8円 約1,600円
19円(我が家の今の値段) 約8.3円 約7,300円
8.3円(新制度の5年目から) 約22円 約1.9万円

最初の4年は、蓄電池はお金の面ではほとんど効きません。5年目から一気に効くようになります。

これから太陽光や蓄電池を付ける方へ:同じ設備でも、業者によって数十万円変わることがあります。相場を知るための無料の相談先を記事の後半にまとめています。


計算のしかた(我が家の実測)

我が家は2021年に前の住人が付けた、長州産業の太陽光2.2kW+蓄電池6.5kWhの中古の家です。売電は旧制度の19円(10年間)なので、新制度の対象ではありません。ただ、蓄電池が実際にどれだけ働くかは、制度が変わっても同じです。その実測を使って計算しました。

使った数字 値 出どころ
蓄電池の往復効率 77% HEMSの5年累計(充電5,954kWh・放電4,596kWh)
蓄電池から出る電気 1日平均2.4kWh HEMSの5年累計
電力会社から買う電気の値段 1kWhあたり約33円 12か月に払った電気代99,261円 ÷ 買った電気2,995kWh
蓄電池から1kWh出すには、1 ÷ 0.77 ≒ 1.3kWh をためる必要がある
(ためなければ、その1.3kWhは売れていた)

売電24円のとき:1.3kWh × 24円 ≒ 31円 を売るのをやめて、33円分の買電を減らす
 → 得は 33円 − 31円 ≒ 約1.8円
売電8.3円のとき:1.3kWh × 8.3円 ≒ 11円 を売るのをやめて、33円分の買電を減らす
 → 得は 33円 − 11円 ≒ 約22円

売電が高いうちは「ためて使う」より「売る」のとほとんど変わらないのに、売電が安くなると「ためて使う」ほうがはっきり得になる、ということです。

この計算は、我が家の条件での数字です。太陽光が大きい家は、蓄電池にためられる電気が増えるので、年間の得はもっと大きくなります。逆に、買う電気の値段が安いプランなら小さくなります。


10年で見ると、売電の合計はほぼ変わらない

「24円は高い」と感じるかもしれませんが、10年で平均すると、

(24円 × 4年 + 8.3円 × 6年)÷ 10年 ≒ 約14.6円

で、2025年4〜9月の15円とほぼ同じです。新しい制度は、売電の総額を増やすものではなく、最初に多めに払って元を早く取りやすくする仕組みと考えるのが近いと思います。

裏を返せば、5年目から売電の収入は約3分の1に下がります。付けるときの営業のシミュレーションが、10年間ずっと同じ売電の値段で計算されていないかは、確認したほうがいいポイントです。


これから付ける人・付けたばかりの人がやっておきたいこと

① 5年目がいつかを確認して、カレンダーに入れる 売電を始めた日から数えて、何年何月に8.3円に下がるかを確認しておきます。書類は、電力会社との売電の契約や、国の認定の通知で確かめられます。

② 蓄電池があるなら、5年目に設定を見直す 売電が24円のあいだは、売るのとためて使うのでほとんど差がありません。8.3円に下がったら、**余った電気をためて家で使う設定(自家消費を優先するモード)**のほうが得になります。長州産業の場合の設定の違いは 蓄電池のモード設定はどれがいい? で実機画面を載せています。

③ 蓄電池を「最初から付ける」か「5年目に後付けする」かは、見積もりで比べる 最初の4年は蓄電池がお金の面ではほとんど効かない、というのが上の計算です。ただ、後から付けると工事が別にかかったり、補助金の条件が変わったりします。どちらが合うかは家ごとに違うので、両方のパターンで見積もりを出してもらうのが確実です。

④ お金以外の理由も考える 停電への備えは、売電の値段とは関係なく価値があります。ただし、停電のときに家のどこまで電気が来るかは、蓄電池のタイプ(特定負荷・全負荷)で変わります。詳しくは 蓄電池の特定負荷と全負荷の違い にまとめています。

てつや

てつや(アラフォーリーマン)

うちの卒FITは2031年ごろ。新しい制度だと、今から付ける家のほうが先に「売電が安い時代」に入る。蓄電池の話は、これからもっと身近になると思う。


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新しい制度では、「いつ・どの容量の蓄電池を入れるか」で損得が変わります。見積もりのときは、「最初から付けた場合」と「5年目に後付けした場合」の両方を聞いてみてください。

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我が家は中古住宅に付いていた設備を引き継いだので、見積もりは取っていません。ここからは、これから検討する方向けの相談先です。

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まとめ

  • 2025年10月〜2026年度に売電を始めた家庭用太陽光は、最初の4年24円、5〜10年目8.3円(資源エネルギー庁の価格表)
  • 5年目からは、卒FIT後とほぼ同じ売電の値段になる
  • 我が家の実測で計算すると、蓄電池の得は最初の4年が年約1,600円、5年目から年約1.9万円
  • 10年の平均は約14.6円で、以前の15円とほぼ同じ。売電の総額が増えるわけではない
  • 5年目の時期を確認し、蓄電池の設定や「最初から付けるか・後付けか」を見積もりで比べておく

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本記事は2026年9月時点の資源エネルギー庁の価格表と、我が家(長州産業 太陽光2.2kW+蓄電池6.5kWh・売電は旧制度の19円)の実測にもとづく計算です。売電の値段は、売電を始めた時期や認定の条件で変わります。自分の家の値段は、売電の契約書類や国の認定の通知で確認してください。

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