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Looopでんきに変えたら安くなる?太陽光+蓄電池の家が、実際の電気代12か月で試算したら年約1万円高かった
電気代太陽光蓄電池Looopでんき

Looopでんきに変えたら安くなる?太陽光+蓄電池の家が、実際の電気代12か月で試算したら年約1万円高かった

2026-09-25

てつや

この記事を書いた人:てつや40歳会社員・妻と子ども2人

  • 🏠 築3年の中古戸建て×太陽光2.2kW+蓄電池6.5kWh|5年分のHEMS実データを公開中
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結論:うちの家では、Looopに変えると年約7,000〜12,000円高くなる計算でした

電気代を見直すとき、よく名前が挙がるのがLooopでんきです。基本料金のかわりに、電気の値段が電力市場に合わせて30分ごとに変わる「市場連動型」の料金で、「安くなった」という声も「高くなった」という声もあります。

うちは築3年で買った中古の戸建てで、太陽光2.2kWと蓄電池6.5kWhが付いています。4人家族です。今はドコモでんきを使っていて、実際に払った電気代12か月分と、HEMS(家の電気の出入りを記録するモニター)の買電量がそろっています。これを使って「もしこの12か月、Looopだったらいくらだったか」を計算しました。

1年間の電気代
実際に払った額(ドコモでんき) 99,261円
Looopだった場合(試算) 106,309〜110,971円
約7,000〜11,700円高い(+7〜12%)

幅があるのは、Looopの「契約電力」と、電気を買う時間帯の想定を複数にしたためです(あとで詳しく書きます)。どの想定でもLooopのほうが高くなりました。

先に断っておくと、これは「Looopが悪い」という話ではありません。太陽光と蓄電池がある家は、市場連動型の良さを受け取りにくい、という話です。向いている家の条件も最後にまとめます。

うちの条件

項目 内容
築3年で購入した中古戸建て(栃木・東京電力エリア)
家族 4人(夫婦+子ども2人)
太陽光・蓄電池 長州産業 太陽光2.2kW+蓄電池6.5kWh(前の持ち主が2021年に設置)
今の電力会社 ドコモでんき Basic(料金は東京電力の従量電灯Bと同じ)・50A
ガス 都市ガス併用(オール電化ではない)
比べた期間 2025年7月〜2026年6月に使った電気(12か月)
この期間の買電量 2,995kWh(HEMSの月別の値の合計)
この期間に払った電気代 99,261円(カード明細の実額)

使う電気の量は1年で約5,150kWhで、そのうち約4割を太陽光と蓄電池でまかない、残りの約6割(2,995kWh)を電力会社から買っています。この「買う量が少ない」「買う時間帯が偏っている」というのが、今回の結果に大きく効きます。

Looopの料金の仕組み(公式の料金表から)

Looopの公式サイトにある「電気料金種別定義書(スマートタイムONE・電灯)2026年9月1日版」と、託送料金相当単価の表(2025年10月1日適用)を読んで、東京電力エリアの数字を拾いました。

料金の中身 東京電力エリアの数字(税込)
基本料金 なし
燃料費調整額 なし
電源料金 30分ごとの市場価格(JEPX東京エリア)÷(1−損失率6.9%)×消費税
サービス料金 1kWhあたり7.0円
託送料金(使った量の分) 1kWhあたり6.97円
託送料金(契約電力の分) 1kWあたり月230.67円
容量拠出金 1kWあたり月56.42円(2025年度)/94.02円(2026年4月から)
再エネ賦課金 1kWhあたり3.98円(2026年5月から4.18円)

「基本料金なし」と書かれていますが、実際には**契約電力に応じた毎月の固定費(託送料金と容量拠出金)**があります。契約電力は「直近12か月で一番たくさん電気を使った30分間の量×2」で自動的に決まります(実量制)。

もう1つ、国の電気代の値引き(2025年夏・2026年冬)はLooopも対象です。ドコモでんきと同じ条件で計算に入れました。

試算のやり方

使ったデータは4つです。

  1. うちの買電量:HEMSの月別の値(2025年7月〜2026年6月)
  2. 実際に払った電気代:カード明細の実額。使った月の約2か月後に請求が来るので、2か月ずらして対応させています
  3. Looopの料金表:上の表のとおり
  4. 電力市場の価格:日本卸電力取引所(JEPX)が公開している、東京エリアの30分ごとの価格

問題は、うちが1日のどの時間に電気を買っているかが細かくは分からないことです。HEMSで分かるのは月ごとの合計です。そこで2通りの想定で計算しました。

  • 想定A:24時間まんべんなく買う(いちばん単純な想定)
  • 想定B:夕方18時〜朝9時に買う(太陽光と蓄電池がある家の現実に近い想定。昼は太陽光でまかない、蓄電池が空になった夜から朝に買う)

契約電力も分からないので、3kWと4kWの2通りにしました。Looop公式のQ&Aによると、東京電力エリアで10kVAのブレーカーの家でも平均4kW程度とのことなので、50Aのうちは3〜4kWの間と見ています。

結果:4通りすべてでLooopのほうが高い

想定 契約電力 Looopだった場合 実際との差
A:24時間まんべんなく 3kW 106,309円 +7,048円
A:24時間まんべんなく 4kW 109,866円 +10,605円
B:夕方〜朝(18〜9時) 3kW 107,413円 +8,152円
B:夕方〜朝(18〜9時) 4kW 110,971円 +11,710円

1kWhあたりにならすと、実際は33.1円、Looopだった場合は約35.9円(想定B・3kW)です。

想定Bのほうが想定Aより約1,100円高いのがポイントです。夜に買う家ほど、Looopは不利になります。

月別で見ると、冬はLooopのほうが安かった

想定B・契約電力3kWで、月ごとに並べました(実際の額は約2か月後の請求を当てています。検針日のずれがあるので、1か月ごとの差は目安です)。

使った月 買電量 市場価格の平均(18〜9時) Looopだった場合 実際
2025年7月 194.9kWh 13.32円 7,038円 4,879円 +2,159円
8月 215.4kWh 12.69円 7,441円 6,628円 +813円
9月 165.8kWh 12.05円 5,866円 5,284円 +582円
10月 159.9kWh 12.63円 6,117円 6,618円 −501円
11月 266.3kWh 12.18円 9,473円 8,361円 +1,112円
12月 398.9kWh 11.29円 13,345円 12,006円 +1,339円
2026年1月 453.3kWh 12.53円 13,670円 15,821円 −2,151円
2月 403.2kWh 11.81円 11,908円 13,699円 −1,791円
3月 322.7kWh 15.94円 12,249円 9,610円 +2,639円
4月 199.2kWh 21.61円 9,636円 8,096円 +1,540円
5月 93.6kWh 18.73円 4,745円 4,140円 +605円
6月 121.8kWh 19.04円 5,925円 4,119円 +1,806円
合計 2,995kWh 107,413円 99,261円 +8,152円

意外だったのはです。2026年1〜2月は市場価格が11〜12円台と落ち着いていて、電気をたくさん買う月なのに、Looopのほうが月2,000円前後安くなっていました。一方で、2026年3〜6月は市場価格が15〜21円台に上がり、逆転しています。

Looop公式も「市場が落ち着いているときは安くなることがあるが、夏冬は高くなるリスクもある」と書いています。今回の12か月は「冬が安く、春が高い」年でした。季節ごとの損得は年によって入れ替わるので、1年を通した合計で判断するのが大事です。

なぜ太陽光の家は不利になるのか

理由は2つあります。

① 市場の安い時間(昼)に、電気を買わない

市場連動型の料金は、太陽光発電が増える昼の時間帯に安くなりやすいのが特徴です。安い時間に洗濯乾燥や食洗機を回せる家ほど得をします。

ところが太陽光がある家は、その昼の電気を自分の屋根でまかなっています。電力会社から買うのは、太陽光が止まった夕方から朝と、発電の少ない冬です。市場連動型のいちばんおいしい時間を、そもそも使っていないのです。

② 1kWhあたりの値段が、今のプランより高くなる

うちの数字で分けると、こうなります。

  • 毎月の固定費:ドコモでんき(50A)は基本料金で年約18,700円、Looop(3kW)は託送料金と容量拠出金で年約10,700円。Looopのほうが年約8,000円安い
  • 1kWhあたりの値段:固定費を除くと、実際は約26.9円、Looopは約32.3円。Looopのほうが約5円高い

固定費はLooopが安いけれど、使った分の単価は高い。うちは年に約3,000kWh買うので、単価の差(約5円×3,000kWh)が固定費の差を上回った、ということです。

てつや

てつや(アラフォーリーマン)

「市場連動は安い」と思い込んでたけど、うちは安い時間を太陽光でもう使っちゃってた。変える前に計算してよかった。

太陽光の家向けの「ソーラー割」は?

Looopには、太陽光がある家向けに**1kWhあたり1円引きの「ソーラー割」**があります。ただし、余った電気をLooopに売ることが条件です。

うちは今、余った電気を東京電力パワーグリッドに**1kWhあたり19円の固定価格(FIT)**で売っています。売り先を変える手続きが必要になるうえ、仮にソーラー割が使えても年約3,000円(約2,995kWh×1円)なので、まだドコモでんきのほうが安い計算です。

Looopが向いていそうな家

今回の試算と、Looop公式の説明から考えると、向いているのはこういう家です。

  • 昼に電気を使える家:在宅時間が長い、洗濯乾燥・食洗機・EVの充電をタイマーで昼に回せる
  • 太陽光がない家:昼の安い電気を、太陽光の代わりに買える
  • 使う量の割に、今の基本料金が高い家:Looopは基本料金のかわりに実量制の固定費なので、ブレーカーが大きいのに実際は使っていない家ほど差が出る
  • アプリで安い時間を見て、使い方を変えられる家

逆に、うちのような太陽光+蓄電池があって、買うのが夜と冬に偏る家は、変える前に一度計算してみたほうがいいです。

自分の家で試すなら、Looop公式の料金シミュレーションに今の使用量を入れるのが早いです。

【公式】Looopでんき(料金シミュレーションあり・解約手数料0円)

※うちは試算の結果、乗り換えていません。

この試算の限界

正直に書いておきます。

  • 買う時間帯は想定です。実際の30分ごとの買電量は分からないので、2通りの想定で幅を出しました
  • 契約電力は3kWか4kWと仮定しています。実際は、Looopに変えたあとで決まります
  • 実際の電気代は約2か月後の請求を当てています。検針日のずれがあるので、月ごとの差は目安です。年の合計は、買電量と請求額の動きがよく一致していたので(相関0.97)、比べる意味はあると考えています
  • ドコモでんきのdポイント(1〜2%)は入れていません。入れると、ドコモでんきがさらに有利になります
  • 過去12か月の市場価格での計算です。これからの市場価格が同じとは限りません

まとめ

  • 太陽光2.2kW+蓄電池6.5kWhのうちで、実際の電気代12か月(99,261円)とLooopを比べたら、Looopだと年約7,000〜12,000円高い計算になった
  • 理由は、市場の安い昼に電気を買っていないことと、使った分の単価が約5円高いこと
  • ただし2026年1〜2月の冬はLooopのほうが安かった。季節の損得は年によって変わる
  • Looopが向いているのは、昼に電気を使える家・太陽光がない家。太陽光の家は、変える前に一度計算を

太陽光と蓄電池がそれぞれいくら得しているかは太陽光と蓄電池、得しているのはどっち?に、4人家族の電気代の見直し全体は4人家族の電気代が高すぎる時の見直し方にまとめています。


本記事は我が家(栃木・4人家族・太陽光2.2kW+蓄電池6.5kWh・東京電力エリア)の実測と、2026年9月時点のLooopでんき公式の料金表(電気料金種別定義書 2026年9月1日版、託送料金相当単価 2025年10月1日適用)、日本卸電力取引所(JEPX)の東京エリアプライスをもとにした試算です。容量拠出金の単価は公式の告知と各社の公表情報を参照しています。市場連動型の電気料金は市場価格によって大きく変わり、結果を保証するものではありません。乗り換えの際は、ご自身の使用量で公式の料金シミュレーションをご確認ください。

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