2026年11月から電気代はいくら上がる?ドコモでんき(東電の従量電灯B)4人家族の実数で計算したら年+約5,000円。オクトパスエナジーに乗り換えても下がらなかった
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2026年11月1日の託送料金の改定で、東京電力の従量電灯B(ドコモでんきBasicも同じ単価)は50Aの基本料金が1,558.75円→1,960.30円に。太陽光2.2kW+蓄電池6.5kWhの4人家族の我が家の買電12か月(2,995kWh)で計算すると年約5,000円の値上げでした。「それなら乗り換え」とオクトパスエナジーの公式単価(グリーンオクトパス・ソーラーオクトパス)でも試算しましたが、燃料費調整の差で逆に年7,000円ほど高くなる計算。乗り換えで下がるとは限らない理由と、確かめ方をまとめます。
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🔍 こんな疑問に答えます
11月から電気代はいくら上がる?うちは関係ある?ドコモでんき・東京電力の人は手続きが要る?
値上げするなら、オクトパスとかに乗り換えたほうが安い?
結論:うちは年+約5,000円。乗り換え先として調べたオクトパスは、今はもっと高かった
2026年11月1日の使用分から、電気を家まで運ぶ料金(託送料金)が上がり、それが電気料金に乗ります。我が家の契約はドコモでんき Basic 50Aで、これは東京電力の従量電灯Bと同じ単価です。
結果だけ先に書きます。
| 改定前 | 2026年11月〜 | 差 | |
|---|---|---|---|
| 基本料金(50A・1か月) | 1,558.75円 | 1,960.30円 | +401.55円 |
| 電力量料金 〜120kWh | 29.80円 | 29.85円 | +0.05円 |
| 120〜300kWh | 36.40円 | 36.45円 | +0.05円 |
| 300kWh超 | 40.49円 | 40.54円 | +0.05円 |
| 我が家の年間(買電2,995kWh) | 103,976円 | 108,945円 | +4,968円 |
上がるのはほぼ基本料金です。使う量が多い家も少ない家も、50Aなら月400円ほど上がります。手続きは不要で、勝手に新しい単価になります。
そして、「上がるなら乗り換え」と思ってオクトパスエナジーの公式の料金表で同じ12か月を計算したら、グリーンオクトパスは年+7,106円、太陽光向けのソーラーオクトパスも同じか高いという結果でした。理由はあとで書きますが、ひとことで言うと燃料費調整の差です。
「電気代が上がる」のニュースを見て乗り換え先を調べ始めたけど、計算したら今のままが一番安かった。前に試算したLooopでんきと同じ結果。
11月の値上げの中身:託送料金が上がる
電気料金は「電力会社のもうけ」だけでなく、送電線を使う料金(託送料金)が含まれています。この託送料金を決めるのは東京電力パワーグリッドで、2026年11月1日から改定されます。低圧の平均で1kWhあたり8.58円→9.65円(税抜)です。
この分を、東京電力エナジーパートナーは従量電灯B・Cなどの規制料金に反映します。東京電力の試算(30A・月260kWhのモデル家庭)では月9,307円→9,561円、+254円でした。
ドコモでんきBasicは「東京電力の従量電灯Bと同じ単価」なので、同じように上がります。ドコモでんき・東京ガスの電気など、東電の単価に合わせている新電力は、だいたい同じ動きです。
我が家の12か月で計算した
我が家は栃木の中古戸建て、4人家族、太陽光2.2kW+蓄電池6.5kWhつきです。1年で電力会社から買う電気は2,995kWh(HEMSの月別の記録)。年間の電気代100,747円の内訳 と同じ12か月を使います。
計算は「基本料金+3段階の電力量料金+燃料費調整」です。再エネ賦課金はどの会社でも同じ単価なので省きました。燃料費調整は11月分の単価(東京電力:−5.33円/kWh、補助なし)を12か月すべてに当てはめています。月によって変わるので、ここは「11月の単価が1年続いたら」の目安です。
| 使用月 | 買電 | 改定前の単価 | 11月〜の単価 | 差 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年7月 | 194.9kWh | 6,822円 | 7,234円 | +412円 |
| 8月 | 215.4kWh | 7,459円 | 7,872円 | +413円 |
| 9月 | 165.8kWh | 5,918円 | 6,328円 | +410円 |
| 10月 | 159.9kWh | 5,735円 | 6,144円 | +409円 |
| 11月 | 266.3kWh | 9,041円 | 9,456円 | +415円 |
| 12月 | 398.9kWh | 13,565円 | 13,987円 | +422円 |
| 2026年1月 | 453.3kWh | 15,478円 | 15,902円 | +424円 |
| 2月 | 403.2kWh | 13,716円 | 14,138円 | +422円 |
| 3月 | 322.7kWh | 10,886円 | 11,304円 | +418円 |
| 4月 | 199.2kWh | 6,956円 | 7,367円 | +411円 |
| 5月 | 93.6kWh | 3,849円 | 4,255円 | +406円 |
| 6月 | 121.8kWh | 4,551円 | 4,959円 | +408円 |
| 合計 | 2,995kWh | 103,976円 | 108,945円 | +4,968円 |
毎月ほぼ同じ+400円ちょっと。使う量に関係なく、基本料金が上がるからです。
なお、実際に払った額(100,747円)と「改定前の単価」の計算(103,976円)が少し違うのは、燃料費調整が月ごとに違うことと、国の補助が入った月があるためです。ここでは新旧の差を見てください。
「乗り換えれば下がる」は本当か:オクトパスエナジーで試算した
電気代の値上げニュースのたびに出てくるのが「新電力に乗り換えよう」です。今回は、太陽光の家向けのプランがあるオクトパスエナジーを、公式の料金メニュー定義書(東京電力エリア・2026年10月版)で計算しました。
オクトパスの単価(東京電力エリア)
| グリーンオクトパス 2026-10-L | ソーラーオクトパス 2026-10 | |
|---|---|---|
| 基本料金(50A) | 1日61.50円(30日で1,845円) | 同じ |
| 電力量料金 | 〜120kWh 21.30円/〜300kWh 25.97円/300kWh超 28.12円 | ソーラータイム(8〜16時)36.38円/ホームタイム(6〜8時・16〜22時)27.18円/ナイトタイム(22〜6時)21.68円 |
| 燃料費調整(2026年11月分) | +7.22円/kWh | 同じ |
| 解約金 | なし | なし |
ぱっと見、電力量料金は東京電力(29.85円〜)よりかなり安く見えます。基本料金も少しだけ安い。ところが燃料費調整が違います。
- 東京電力の従量電灯B:11月分 −5.33円/kWh(引かれる)
- オクトパス:11月分 +7.22円/kWh(足される)
差は12.55円/kWh。燃料費調整を足した「本当の単価」はこうなります。
| 本当の単価(燃調込み) | 東京電力 11月〜 | グリーンオクトパス |
|---|---|---|
| 〜120kWh | 24.52円 | 28.52円(+4.00円) |
| 120〜300kWh | 31.12円 | 33.19円(+2.07円) |
| 300kWh超 | 35.21円 | 35.34円(+0.13円) |
なぜこうなるかというと、東京電力の規制料金は2023年の値上げのときに「基準となる燃料価格」を高めに置き直したので、今の燃料価格だと燃料費調整がマイナスになります。オクトパスは昔の基準(44,200円/kl)のままなので、同じ燃料価格でもプラスになります。表の単価だけを見比べると、見誤ります。
12か月の結果
| 年間 | 東京電力(11月〜)との差 | |
|---|---|---|
| ドコモでんき Basic(=東電 従量電灯B、11月〜) | 108,945円 | — |
| グリーンオクトパス | 116,051円 | +7,106円 |
| ソーラーオクトパス(買う電気が全部ナイトタイムだったら) | 108,991円 | +46円 |
| ソーラーオクトパス(夜6割・朝夕3.5割・昼0.5割と仮定) | 116,957円 | +8,013円 |
ソーラーオクトパスは、冬だけは安くなる月があります(1月は全部夜なら−932円)。太陽光の家は昼に買わず、夕方から朝にかけて買うからです。ただ、夕飯どきの16〜22時は「ホームタイム」で27.18円+7.22円=34.40円。うちのように夕方に乾燥機やエアコンを使う家だと、ここが効いてきて、年間では東京電力より高くなります。
さらに、オクトパスは**2026年12月1日に既存メニューの単価改定(約2〜11%増)**を発表しています。今回計算した2026-10-Lは10月に出た新しいメニューで改定の一覧には入っていませんが、電力会社はどこも同じ託送料金を払うので、「新電力だから値上げを免れる」ということはありません。
乗り換えで下がりにくい家の条件(うちの場合)
Looopでんきの試算 でも同じ結論でした。太陽光+蓄電池の家が乗り換えで得しにくい理由は3つです。
- 買う量が少ない:年2,995kWh、月平均250kWh。単価が安いプランほど「たくさん使う家」向けで、うちには効きが薄い
- 買う時間が夕方〜朝に偏る:昼が安いプランは使えず、夕方が高いプランだと損をする
- 今の規制料金の燃料費調整がマイナス:東電の従量電灯Bは、2026年秋の燃料価格だと「表の単価より安い」状態
逆に言うと、太陽光がなく、月400kWh以上使う家なら、オクトパスの3段目(28.12+7.22=35.34円)と東電の3段目(40.54−5.33=35.21円)はほぼ同じで、基本料金が少し安い分だけ得になる可能性があります。家によって答えが変わるので、自分の使用量で計算するしかありません。
自分の家で確かめる手順
- 今の契約が何かを確認する(ドコモでんきBasic・東京ガス・新電力の名前)。東電の単価に合わせているプランなら、11月から基本料金が上がる
- **直近12か月の使用量(kWh)**を電力会社のアプリで出す(ドコモでんきならMy docomo)
- 比較サイトに使用量を入れて、燃料費調整込みの金額で比べる。表の単価だけの比較は当てにならない
- 市場連動型(Looopなど)は、冬に電力市場が上がると高くなるので、冬の月を重点的に見る
電力会社を自分の家の使用量で比べたい方
今の使用量を入れて、電気・ガスの料金プランをまとめて比べられます。太陽光がある家は、昼に買う量が少ない分、平均的な家とは結果が変わるので、自分の数字で比べるのがおすすめです。うちのように「今のままが安い」と出ることもあります。
値上げ分(年5,000円)を取り返すなら、乗り換えより「使い方」
うちの年+4,968円は、月に直すと約414円。電力会社を変えても取り返せなかったので、使い方で削ります。
- 冬の夕方の買電を減らす:蓄電池の放電の時間設定を見直す(長州産業のモード設定)
- 乾燥機の時間をずらす:時短家電の電気代 で書いたように、乾燥機は1回30〜40円。昼の発電中に回せば買電ゼロ
- 契約アンペアを下げる:50A→40Aで基本料金は月392円下がり、今回の値上げ分がほぼ消える。ただし、冬にエアコン2台+乾燥機+IHを同時に使うとブレーカーが落ちるので、うちは様子見
よくある質問
Q. ドコモでんきの人は、何か手続きが要りますか?
A. 要りません。11月1日以降の使用分から新しい単価になります。心配なら、My docomoの「ドコモでんき」の画面で11月以降の明細の基本料金を見れば確かめられます。
Q. 太陽光の売電価格も変わりますか?
A. 変わりません。FIT(固定価格買取)の売電単価は契約時に決まっていて、託送料金の改定とは別です。
Q. 国の補助(電気・ガス料金負担軽減)はどうなりますか?
A. 2026年秋の時点では、11月分の燃料費調整には補助が入っていません(東京電力−5.33円は補助なしの値)。補助が復活すれば両社とも同じ額が引かれるので、比較の結果は変わりません。
Q. オクトパスエナジーは、どんな家なら得ですか?
A. 太陽光がなくて使用量が多い家、またはEV(電気自動車)がある家です。EV向けのプランは夜の単価が安く、夜にまとめて充電できる家なら差が出ます。うちのように「買う量が少なくて、夕方に偏る」家には向きませんでした。
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本記事の単価は、東京電力エナジーパートナーの従量電灯B(2026年11月1日改定)、TGオクトパスエナジーの電気料金メニュー定義書「グリーンオクトパス 2026-10-L(東京電力エリア)」「ソーラーオクトパス 2026-10(東京電力エリア)」、同社の「2026年11月分の燃料費調整のお知らせ」(2026年10月)にもとづいています(2026年10月24日確認)。燃料費調整は毎月変わるため、結果は月によって動きます。我が家の買電量はHEMSの月別実績です。

この記事を書いた人:てつや40歳会社員・妻と子ども2人
- 🏠 築3年で買った中古戸建て(2020年築)×太陽光2.2kW+蓄電池6.5kWh|5年分のHEMS実データを公開中
- 📚 Kindle『築3年の中古戸建て2,750万購入記』著者
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