蓄電池6.5kWhは4人家族で足りる?夜のエアコン・乾燥機でどこまでもつか、5年分の実測で計算
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蓄電池6.5kWhは4人家族で足りるのか。太陽光2.2kW+蓄電池6.5kWhの我が家のHEMS実測では、蓄電池から出る電気は1日2.2〜2.7kWhで、容量の半分も使っていませんでした。足りないのは容量ではなく、ためる電気のほう。夜のエアコンや乾燥機でどこまでもつかの計算と、新しく入れるなら何kWhかの目安をまとめました。
※本記事はプロモーション(広告)を含みます。
「蓄電池6.5kWhって、家族4人で足りる?」を真剣に答える
蓄電池の新規導入を検討している方からよく聞かれる質問です。
- 6.5kWhって、結局どのくらい使えるの?
- 家族4人だと1日もたないって本当?
- 8kWhとか10kWhの方がいい?
- 太陽光と組み合わせるとどうなる?
私は中古住宅を買ったら長州産業の太陽光2.2kW+蓄電池6.5kWhが残置されていたパターンで、新規導入経験はありません。
ただ、3年実際に運用して数字を取ってきたので、「6.5kWhで何ができて何ができないか」は実体験ベースで語れます。
これから新規導入を考えている方の判断材料になればと思います。
我が家の状況(前提条件)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 家族構成 | 夫婦+小学生・幼児(4人) |
| 住居 | 築3年で購入した中古戸建て(2026年で築6年・4LDK・約32坪) |
| 地域 | 関東(栃木) |
| 太陽光 | 長州産業のパネル4種類・計14枚(2.2kW) |
| 蓄電池 | 長州産業 CB-LMK65A(6.5kWh) |
| 実機の写真・使用感 | CB-LMK65Aのレビュー記事にまとめています |
| 給湯・コンロ | 都市ガス併用 |
| オール電化 | ❌(部分的にガス使用) |
太陽光2.2kWはやや小さめ(一般的な新築は4〜5kW搭載)。蓄電池6.5kWhは家庭用として標準サイズです。
結論:うちの6.5kWhは「容量が余っている」。足りないのは、ためる電気
先に結論です。我が家のHEMSの実測を見ると、6.5kWhの蓄電池は、毎日その半分も使われていません。
| 項目(2026年1〜8月の月別実測) | 1日あたり |
|---|---|
| 蓄電池から出た電気(放電) | 2.2〜2.7kWh |
| 蓄電池にためた電気(充電) | 2.9〜3.5kWh |
| カタログの容量 | 6.5kWh |
理由は、太陽光が2.2kWと小さいからです。昼に発電した電気は、まず家で使われます。蓄電池にたまるのは、その残りだけです。だから「6.5kWhで足りるか」の答えは、うちの場合「容量は足りている。足りないのは、ためる電気のほう」でした。
これから新しく入れる人に言えるのは、蓄電池の容量は、太陽光の大きさとセットで決めるということです。太陽光が小さいまま蓄電池だけ大きくしても、うちと同じように容量を持て余します。
てつや(アラフォーリーマン)
「6.5kWhじゃ足りないだろう」と思っていたけど、データを見たら半分も使っていなかった。足りないのは蓄電池じゃなくて、太陽光のほうだった。
蓄電池の買い替えや後付けを考えている方は、先に相場を知っておくと損をしにくいです。無料の相談先を記事の後半にまとめています。
蓄電池6.5kWhは実際どれくらい使える?【家電に置き換えると】
「6.5kWh」と言われてもピンと来ないと思うので、実測データと家電の目安に置き換えます。
まず大事な前提として、カタログの6.5kWhがまるごと使えるわけではありません。 我が家の5年分のHEMS実測では、累計充電5,954kWhに対して累計放電4,596kWh、つまり充放電の往復効率は約77%。充電した電気の2割強は変換ロスなどで消えています。さらに機器保護のため常に数%は残す設計なので、1回の充電で実際に使える電気は5kWh前後とみておくのが現実的です。
※我が家の長州産業HEMS(計測・操作ユニット MHCS-M02A)5年累計データより算出
その「約5kWh」で動かせる家電の目安がこちら:
| 家電 | 消費電力の目安 | 約5kWhでの稼働目安 |
|---|---|---|
| 冷蔵庫(400Lクラス) | 平均約40W | 約5日 ※単独使用なら |
| LED照明(リビング一式) | 約40〜60W | 約80〜120時間 |
| テレビ(40型) | 約80W | 約60時間 |
| エアコン(6畳・冷房) | 400〜600W | 約8〜12時間 |
| 電子レンジ | 約1,300W | 約3.5〜4時間(連続) |
| スマホ充電 | 約10Wh/回 | 400回以上 |
ただし現実の夜はこれらを同時に使います。冷蔵庫+照明+テレビ+エアコン1台(合計600〜800W)で回すと、満タンから使い始めれば、夕方18時から深夜0時前後で下限まで下がる計算です(うちは残量20%を残す設定なので、ゼロにはなりません)。ただ、うちの蓄電池は毎日満タンになるわけではありません。実際にどれくらい出ているかは、下の月別の実測で見てください。
もうひとつリアルな数字を。2026年1〜5月のHEMS実測では、蓄電池の放電は151日間で計364kWh、1日平均わずか2.4kWhでした。6.5kWhの蓄電池なのに、です。理由は我が家の太陽光が2.2kWと小さく、冬場はそもそも満充電にできない日が多いから。蓄電池は「容量」だけでなく、後述する太陽光とのバランスで実力が決まります。
4人家族の1日の電力消費はどのくらい?(HEMSの月別実測)
我が家(4人家族・給湯とコンロは都市ガス)の、1日あたりの消費と蓄電池の放電です。
| 月 | 1日の消費 | 1日の放電 | 消費のうち蓄電池でまかなえた割合 |
|---|---|---|---|
| 2026年1月 | 20.4kWh | 2.5kWh | 12% |
| 2026年2月 | 20.3kWh | 2.2kWh | 11% |
| 2026年3月 | 17.4kWh | 2.2kWh | 13% |
| 2026年4月 | 13.5kWh | 2.4kWh | 18% |
| 2026年5月 | 8.9kWh | 2.7kWh | 31% |
| 2026年7月 | 13.6kWh | 2.3kWh | 17% |
| 2026年8月 | 13.7kWh | 2.3kWh | 17% |
※長州産業HEMSの月間実績から、日数で割って計算。6月は記録を取っていません。
冬は1日20kWh前後を使い、そのうち蓄電池でまかなえたのは1割ちょっと。いちばん効いた5月でも3割です。残りは、太陽光からそのまま使う電気と、電力会社から買う電気でした。
夜のエアコンと乾燥機、6.5kWhでどこまでもつ?
我が家の夜の電気の使い道は、主にエアコンと、次の日の天気が悪そうなときの洗濯乾燥機です。それぞれがどれくらい電気を使うかを並べると、こうなります。
| 夜に使うもの | 使う電気の量 | 出どころ |
|---|---|---|
| 洗濯乾燥機(パナソニック NA-LX113B・洗濯から乾燥まで1回) | 約0.96kWh | メーカー公表値 |
| 同じ洗濯機で、洗濯だけ(乾燥なし) | 約0.08kWh | メーカー公表値 |
| エアコン1台・1時間 | 約0.3〜0.8kWh | 目安(機種・部屋の広さ・外の気温で大きく変わる) |
| 冷蔵庫・照明・テレビなど・1時間 | 約0.1〜0.2kWh | 目安 |
たとえば、夕方6時から夜12時までの6時間で考えます。
- エアコン1台を6時間:約2〜5kWh
- 乾燥機を1回:約1kWh
- 冷蔵庫・照明・テレビなど:約1kWh
- 合計:約4〜7kWh
一方、うちの蓄電池が1日に出している電気は2.2〜2.7kWhです。つまり、エアコンと乾燥機を使う夜は、蓄電池は夜の早いうちに下限の20%まで下がり、残りは電力会社から買っている計算になります(うちは停電に備えて、残量20%を残す設定にしています)。6.5kWhがあっても、中身がそこまでたまっていないからです。
乾燥機は、1回でうちの蓄電池が1日に出す電気の4割くらいを使います。晴れる日の昼に回せれば、太陽光の電気をそのまま使えます。天気が悪い日の前の夜に回すのは、電気の面では一番高くつく使い方ですが、洗濯物を乾かす必要があるので、うちもそこは割り切っています。
なお、ふだん(停電していないとき)の蓄電池は、家全体に電気を回しています。停電したときだけ、電気が来る場所がキッチンなどに限られます(くわしくは下の「停電したときの備え」で)。
てつや(アラフォーリーマン)
乾燥機1回で約1kWh。うちの蓄電池が1日に出す電気の4割くらいを、1回で使う計算。数字にすると、晴れた昼に回したくなる。
4人家族の蓄電池は何kWhが正解?【実測からの結論】
「4人家族なら何kWh」と家族の人数だけで決めるのは、我が家のデータを見る限りおすすめしません。容量を決めるのは、家族の人数より太陽光の大きさです。
我が家の年間の消費電力は、こう増えてきました(長州産業のHEMSの実測)。
| 年 | 年間消費電力 | 1日平均 |
|---|---|---|
| 2024年 | 4,322kWh | 約11.8kWh |
| 2025年 | 5,014kWh | 約13.7kWh |
1日に13.7kWh使う家なので、数字だけ見ると「6.5kWhでは半分しかまかなえない」と思えます。でも実際は、蓄電池から出た電気は1日2.2〜2.7kWhで、6.5kWhの半分以下しか使われていません。蓄電池にためられるのは、昼に太陽光で発電して、家で使った残り(余った電気)だけだからです。
太陽光が2.2kWの我が家では、この「余った電気」が1日3kWh前後しかありません。だから、蓄電池を10kWhにしても、ためる電気が増えないので、効果はほとんど変わらないと考えています。
これから蓄電池を選ぶ人は、次の順で考えるのがおすすめです。
- 昼に余っている電気の量を知る:いま売っている電気の量(電力会社の購入実績やHEMSの売電量)が目安になります
- その量をためられる容量を選ぶ:余る電気が少ないのに大きい蓄電池を選ぶと、我が家のように容量を持て余します
- 太陽光も一緒に考える:これから太陽光を付ける・増やすなら、太陽光と蓄電池をセットで見積もってもらう
見積もりのときに、1年間に売った電気の量を伝えると、容量の提案を具体的にしてもらいやすくなります。
買い足す・買い替えるときの費用の目安(国の資料で1kWhあたり本体12万円+工事2万円程度)と、太陽光だけの場合との比べ方は 太陽光発電・蓄電池の費用と補助金 にまとめています。
6.5kWhで「あって良かった」と感じる場面
容量が足りない場面を書きましたが、6.5kWhあるだけで十分価値はあります。
① 停電したときの備え(ただし特定負荷)
うちの蓄電池は「特定負荷」タイプで、停電したときに電気が来るのはキッチンと計測・操作ユニットの回路だけです。キッチンの回路のコンセントにつないだものなら、6.5kWhで長く動かせます。今の家で停電したことはないので、実際に試したことはありません。どこまで使えるかは 蓄電池があれば停電中もWi-Fiは使える?特定負荷の我が家の答え にまとめています。 特定負荷と全負荷の違いは 蓄電池の特定負荷と全負荷の違い にまとめています。
② 夕方から夜の買電を少し減らせる
昼に余った電気をためて、夕方から夜に使っています。1日に出す電気は平均2.4kWhほどで、電気代にすると年約6千円の節約でした(太陽光と蓄電池の効果を分けて計算した記事)。大きな金額ではありませんが、毎日少しずつ効いています。
③ 卒FIT後に効果が大きくなる
我が家は今、余った電気を19円(FIT)で売っていて、電気は1kWhあたり約33円(実際の請求額から計算)で買っています。蓄電池はためて出すまでに電気の2割ほどを失う(我が家の5年分の記録で77%)ので、19円で売れる電気をためて使っても、得は1kWhあたり8円ほどです。
一方、FITが終わって売電単価が8.5円(東京電力の例)まで下がると、ためて使う得が1kWhあたり20円以上に増えます。蓄電池が本当に効いてくるのは、卒FIT後です。詳しくは 卒FIT後の蓄電池の後付けは得? で計算しています。
てつや(アラフォーリーマン)
停電したことはまだないけど、「停電したらキッチンの回路だけは使える」と知っているだけで気持ちが違う。どの回路に電気が来るかは、一度確認しておくのがおすすめ。
【実データ公開】我が家の売電収入は「年間たった約6,000円」
ここで、よく聞かれる「太陽光って結局いくら儲かるの?」に、我が家の実額で答えます。
東京電力の購入実績画面(売電の振込実績)から、直近12ヶ月の売電収入を並べるとこうです。
| 月 | 売電収入 |
|---|---|
| 2025年6月 | 988円 |
| 2025年7月 | 513円 |
| 2025年8月 | 342円 |
| 2025年9月 | 323円 |
| 2025年10月 | 532円 |
| 2025年11月 | 551円 |
| 2025年12月 | 19円 |
| 2026年1月 | 152円 |
| 2026年2月 | 152円 |
| 2026年3月 | 228円 |
| 2026年4月 | 418円 |
| 2026年5月 | 1,786円 |
| 12ヶ月合計 | 約6,000円 |
率直に言うと、売電だけ見たら年間約6,000円。正直「これだけ?」という金額です。
しかも月による差が激しく、いちばん少ない12月は19円、いちばん多い5月は1,786円と、約90倍もの開きがありました。冬は発電しないうえに自家消費を優先するので、売る分がほとんど残らないんですね。
てつや(アラフォーリーマン)
「太陽光=売電で儲かる」ってイメージだったけど、我が家は年約6,000円。でもこれ、ガッカリ話じゃないんです。理由は次の通り。
売電が少ない=むしろ「正解」な理由
売電収入が少ないのは、作った電気を売らずに、蓄電池に貯めて自分で使っているから。
我が家の売電単価は約19円/kWhですが、電気を買うと1kWhあたり約33円かかります。
だったら19円で売るより、買わずに自分で使った方が得(蓄電池を通すと2割ほど失うので、得は1kWhあたり8円ほどです)。
6.5kWhの蓄電池は、まさにこの「売らずに使う」を支えてくれる存在です。
売電額の大きさより、買電額をどれだけ減らせたかが家計には効く。 これが3年使ってたどり着いた実感です。
よくある質問
Q. 蓄電池6.5kWhは、4人家族で足りますか?
A. 我が家(太陽光2.2kW・4人家族)では、容量は余っていました。HEMSの実測で、蓄電池から出た電気は1日2.2〜2.7kWhで、6.5kWhの半分以下です。足りないのは容量ではなく、太陽光が小さくて蓄電池にためられる電気の量でした。
Q. 6.5kWhの蓄電池で、夜のエアコンはどのくらい使えますか?
A. エアコン1台は1時間に約0.3〜0.8kWhが目安(機種や気温で大きく変わります)なので、夕方から夜12時までの6時間で約2〜5kWhです。我が家の蓄電池が1日に出す電気は2.2〜2.7kWhなので、エアコンを使う夜は、夜の早いうちに下限まで下がり、残りは電力会社から買っています。
Q. 蓄電池で、電気代はいくら下がりますか?
A. 我が家の実測では、蓄電池で電気代が減ったのは年約6千円でした。太陽光(年約7万円)に比べると小さく、蓄電池の効果は、太陽光の大きさと売電単価で大きく変わります。
Q. 蓄電池の容量は、何kWhを選べばいいですか?
A. 太陽光の大きさとセットで決めるのがおすすめです。太陽光が小さいまま蓄電池だけ大きくしても、ためる電気が足りず、我が家のように容量を持て余します。
まとめ:6.5kWhは容量が余っている。足りないのは、ためる電気
| 結論 | 内容 |
|---|---|
| 既に6.5kWhがある家 | 容量は足りている。我が家は1日2.2〜2.7kWhしか出していない(容量の半分以下) |
| 足りないもの | 容量ではなく、昼に余ってためられる電気(太陽光2.2kWでは1日3kWh前後) |
| これから選ぶ人 | 家族の人数より、太陽光の大きさ(昼に余る電気の量)で容量を決める |
| 電気代の効果 | 我が家は蓄電池で年約6千円。卒FIT後に効果が大きくなる |
夜のエアコンや乾燥機を使う日は、蓄電池は夜の早いうちに下限まで下がります。それでも「容量を増やせば解決する」わけではなく、ためる電気が足りないのが原因です。乾燥機を晴れた昼に回すなど、使う時間を昼に寄せるほうが効きます。
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この記事を書いた人:てつや40歳会社員・妻と子ども2人
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